2011/03/29 12:00:00
光のイベントシリコンバレーを拠点にロンドン、東京にオフィスを構える「XICATO JAPAN」の展示。
ブースデザインは照明デザイナー「東海林弘靖さん」、展示されている建築写真は写真家「金子俊男さん」という今回もっとも楽しみにしていたスポット。
もともと「XICATO」のことをあまり詳しくは知らなかったんですが、照明用LED光源モジュールを開発、製造するブランドのようです。
会場構成をしている光は、予備知識がないとLEDを使用した光源だと気づかないほど高い光質。
「過去30年の照明デザインの移り変わりや、これからの照明のありかた」をコンセプトにした展示の中で、演色性の高さ(Ra95)を自然と体感できる構成はさすがです。
どこぞのLEDでありがちな「マルチシャドー」や「光の色ムラ」を感じさせませんでした。
LEDの「ホットスポット」もなく白熱のように配光が美しい。
※逆に言うとLEDを使うときはココに注意が必要。まだまだ日進月歩ですからね。
まさに通好み。
省エネルギーで長寿命は当たり前となってきたLED、次のステップは「光の質」へのこだわり、「Quality of Light」です。
そんなこだわりのLEDモジュール「XICATO」、日本では「
YAMAGIWAのX-series」や「MORIKAWA」などの一部照明器具で採用されています。
聞き覚えのない方もこの機会に「XICATO」を覚えておいてください。
ちなみに... 「XICATO=ズィカト」です!!
日本人には言いにくい、、、

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2011/03/24 12:00:00
光のイベント日本で唯一京和傘をつくり続ける「日吉屋」。
伝統的な京和傘の製造技術を駆使して作られた照明が展示されていました。
KOIZUMIのカタログにもスペックインされていて気にはなっていたものの、光を透した本物をみるとやはり違いますね、、、
日吉屋 和傘照明“古都里”
竹骨で形作られた緊張感のある幾何学的構造は一見の価値あり。
その緊張感をやさしく包み込む和紙のシェード。
そこからこぼれる光には太陽のような心地よさがありました。
京和傘と同じ製法でつくられているため、美しく折りたたむことももちろん可能です。
美しくと表現したのには意味があり、ひとつの傘骨は1本の竹を割ってつくられているそうです。
傘骨を折りたたむことで自然と1本の竹に。。
決して図面では引くことのできない美しいライン。
ドラマチックな物語付きです。
和風建築やモダン建築のみならず西洋的な空間にも調和しそうですね。
京和傘の製法を応用したテントのような茶室も以前制作されたそうですよ。
もちろん折りたたみ可能!w
自然の素材と人の手でつくる日本の伝統工芸。
スキと繊細さのバランスや気配からくる心地よさやエロティシズムは世界に誇れるものです。
京和傘「日吉屋」、次はどんな驚きをみせてくれるのでしょうか。

←ありがとうございます!
電力配給の話題で耳にすることが多い西日本と東日本の周波数の違い。
いったい何が違うのか?
明治時代に関西ではアメリカ・GE製発電機、関東ではドイツ・AEG製発電機を輸入しました。
アメリカは60Hz、ドイツは50Hzとそれぞれ周波数の異なる国の発電機を採用したということですね。
後に各社での発電機の増設に伴い標準周波数となっていきます。
第二次世界大戦直後、復興にあわせて異なる周波数を全国で統一するという構想があったようですが、復興が急速に進んだことで実現できなかったようです。
こういう背景があり、現在も糸魚川を堺とした西と東で異なる商用電源周波数が使用されています。
*佐渡は60Hz
*長野および上信地区は60Hz、50Hzが混在
*当初から山陽方面へ延長の計画があった東海道新幹線は60Hzに統一して給電
60Hzと50Hz、照明器具にも少なからず影響が。
現在は「インバータ式」を用いて周波数変換をしている、全国どこでも使用できるヘルツフリーの蛍光灯器具が主流になってきつつありますが、「グロースタータ式」や「ラピッドスタート式」の蛍光灯器具は周波数指定をして製造されているため、異なる地域で使用すると発熱や騒音などが起こり、故障の原因となってしまいます。
【50Hz用→60Hzで使用】 | 【60Hz用→50Hzで使用】 |
暗くなる | 明るくなる |
点灯に時間がかかったり、ランプが点灯しないことがある | 安定器の温度上昇が高くなり短寿命や焼損の原因となる |
ランプの寿命が短くなる | ランプの寿命が短くなる |
*上記はグロー式低力率安定器の場合の症状です。ラピッドスタート式等、安定器の種類によっては逆の現象となる場合があります。
ライトスタイルではお客様のご住所で判断し、使用可能な商品をお届けしておりますが、お引越しで境界をまたぐ場合や、通信販売で電子レンジや洗濯機などの電化製品を購入されるさいにはご注意くださいね。
ちなみにこの周波数の単位Hz(ヘルツ)、語源はドイツの物理学者で電磁気学の分野で重要な貢献をした「ハインリヒ・ヘルツ氏」に因んでHz(ヘルツ)だとか...

←ありがとうございます!