2011/04/20 12:00:00
光のイベントミラノサローネではなく、ミラノコレクションの話。
今年の秋冬コレクションで存在感を放っていた、「Gianfranco Ferrè/ジャンフランコ・フェレ」。
G.フェレ(1944-2007)が1978年に創設したブランドは周知の通りG.アルマーニ、G.ヴェルサーチと共にミラノ3Gと称され一時代を築いた老舗ブランド。
フェレがミラノ工科大学建築学科出身で元インテリアデザイナーということもあってか、トマソ・アキラーノとロベルト・リモンディによって引き継がれ、新たな解釈を加えた今シーズンの作品コンセプトも建築的な美談。
「
フランクロイドライトからインスピレーションを得て、光を色彩に置き換える」
その言葉の通り、繊細な光と影のグラデーションでニュアンスを生み出したコレクションは、建築へ与えるの光のヒントにもなりそうです。
どんな環境からでも、日々勉強ですね。

←ありがとうございます!
技術の発達で省電力・高効率な光がぞくぞくと開発されています。
もちろんいいことなのですが、技術に依存しすぎてきた気がしませんか?
技術の発展と共に、考え方の省エネも推進されるべきだと。
そこで、、、照明デザイナーならぬ「陰影デザイナー」を確立させれば如何かと!
「陰影デザイナー」とは趣のある効果的な陰影を生み出す専門家。
光源に対する知識はもちろん、素材に対する知識も必須です。
「もう少しここの照度を落とすとあの質感が際立つ」
「ここに強い光を落として影に深みをもたせることで、目線が集まって効果的」
などなどをクリエイトしながら空間デザインを進めていきます。
暗さと陰影は似て非なるもの
もちろん照明デザイナー・インテリアデザイナーも同様に、光と影のバランスを考えますが、陰影を前提・共通認識にできることが「陰影デザイナー」の最大のポイント。
少し異なる位置からアプローチをかけることで、陰影に対する肯定的な意識が生まれ、サステナブルで趣のある陰影空間がつくりやすくなるはずです。
効率のいい光源で空間全体を明るくするより、効率的に陰影をつけるほうがはるかに無駄が少なく効率的。何も考えずただ明るいより、意味のある光のほうが大切に使えます。
高度成長期の明るい蛍光灯に変わる、シンボリックな陰影。
少しずつ始めてみませんか?

←ありがとうございます!
2011/04/14 12:00:00
光のアプリ個人的には待望のiPhone Appがリリースされました!
その名も照度計アプリ「LuxMeter Pro」。
ご存知ですか?
照度とは対象物をどれだけ「照らしている」かを数値化したもので、
空間や机上の明るさを示すのに利用されます。
その数値を図る測定器が照度計。
■照度計と「LuxMeter Pro」の違い
受光部で光を取り込む照度計に対して、カメラの画像から照度を解析。
分かりやすく説明すると、机上面の照度を計る際、そこに落ちる“見えない光の束”を
そのまま受けて測定ができるのが照度計。
もちろんどんなシーンでも正確な測定が可能です。
それに対して「LuxMeter Pro」は
机上面が光を受けて反射した画像(光)をカメラで取り込み、
“見える反射した光”から照度を解析して測定。
(この方法はデジタルカメラで照度を簡易計測する裏ワザと同じ原理だと思います)
弱点は色や素材の反射率で異なる明るさ感でどこまで誤差が生じるか、、、
カメラ機能のアップデートやオートフォーカスなどが働くとどうなるのか、、、
色々と未知数ですが、「白い画用紙の上で計測する」など
ある程度決まり事をつくって測定をすれば、
目安としてそれなりに使えそうです。
照度の調整、すり合わせもできるみたいなので、基準となる照度計が1台あればさらに使えそう。
最低でも数万円する照度計を購入するより金額もかなりお得!
照明フリークの皆様、週末は集ってiPhone片手に「照度計測ごっこ」ですかね?
照度計も持ち歩く時代です。
LuxMeter Pro|iPhone app
http://itunes.apple.com/jp/app/luxmeter-pro/id408369821?mt=8 
←ありがとうございます!